花澤香菜「独特な空気感、世界観を楽しみにしてほしいなと思います。」と作品の魅力を語る
AnimeJapan2019「センコロール コネクト クリエイターズトークショー」レポート
2019年3月24日、「AnimeJapan2019」のアニプレックスブースで、「センコロール コネクト クリエイターズトークショー」が開催された。監督の宇木敦哉に加え、ユキ役の花澤香菜、シュウ役の木村良平が登壇した。
まずは冒頭に6月29日に公開が決まった『センコロール コネクト』のPVが上映された。花澤は「(『2』のアフレコをしたのも)結構前なので、懐かしいです。センコちゃんかわいいですよね」と感想を話し、木村は「『1』のアフレコをやったのが10年前。その数年後に『2』をアフレコしたんですが、今見ても全然古くなっていないのがすごい」と宇木監督のセンスに改めて感嘆していた。
壇上では宇木監督の絵コンテも回覧。2人がきれいな絵で描かれた絵コンテに驚いていることに対し、「個人制作なので誰かのチェックで修正ということもないため、絵コンテの段階でかなり決め込んで描いている」と説明する宇木監督。そして、個人制作については「たいへんなのは時間がかかること。逆に、最終的なルックを自分で決められるというのが、いちばんおもしろいところ」とそのやりがいについて語った。
また、キャラクターづくりの話題になると宇木監督は「テツを中心に考えています。テツはセンコ以外には興味がない人なので、それだけではお話が動かない。そこでユキとシュウは、自分からグイグイいくキャラクターになりました。ルックスも、テツがツンツンした感じなので、それに対比するシルエットにしようと、丸い感じの髪型にしています」と説明した。なお、ユキについては宇木監督自身の好みも入っているそうだ。
本作を特徴づけるセンコロールやモンスターたちについて、木村が「セリフではなく、目でいろいろ語るキャラクター。目線で、今怒っているのかな? なんて考えさせてくれる」と印象を語ると、花澤も「今はわかっていて無視をしたな、という時もありますよね」と同意した。
宇木監督は「もともと大学の卒業制作で白いクリーチャーがでてくるアニメを作ったのがルーツ。モニュっとした柔らかいものを描くのが好きなので、それが画面に出ていればうれしいです。センコロールは、キモい3割、可愛い7割ぐらいのつもりで描いてます」とモンスターたちの原点と表現上のポイントを語った。
『センコロール コネクト』の上映について木村は「『1』からさらに広がりを感じていただける作品になっていると思います。どんどん宇木監督にはアウトプットしてほしい」と宇木監督にエールを送り、花澤は「独特な空気感、世界観を楽しみにしてほしいなと思います。世界中の人も待っていると思います」と作品の魅力をアピールした。そして最後に宇木監督が「2009年の『センコロール』からの進化に注目していただければ」とあいさつをしてトークは締めくくられた。